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今回は、あの牛たんで有名な「ねぎし」の経営手法についてご紹介しましょう。ねぎしと言えば、みなさんも1回ぐらいは行ったことがあるのではないでしょうか。チェーン店として徐々に認知されてきましたが、意外にも店舗数は少なく、30店舗弱だそうです。

飲食店と言えば、毎年ハイペースで出店をして売上を伸ばしていくという経営スタイルが一般的な中で、ねぎしの出店ペースは1年に1店舗だそうです。かなり少ないですよね。

なぜそんなにゆるやかなペースでしか出店をしないのでしょうか?

それは、ちゃんとした理由があります。飲食店でよく起きがちな問題を起こさないためです。具体的には、出店ペースに「人の成長」が追いつかず、人不足や従業員の意欲低下を引き起こしてしまうという問題です。

ねぎしは、人の成長を待ってから出店するというのが基本方針であり、人の成長にあわせて出店をしているということでした。サービス品質を落とさないためには必要なことですが、飲食店ではどうしても出店ペースを基準に考えてしまっているような印象があります。

売上を生む店舗を増やしていくのが売上のアップにも繋がるということは一般的な考えですが、本来は、人が育たずに出店してしまうと逆に従業員の離職を増加させてしまったり、サービスの低下を招いてしまったりすることは一番考えなければいけないリスクです。それを、二の次にしてしまって売上や利益を追ってしまっている企業は多いのかもしれません。

また、人を育てるという部分では、経営方針についても従業員みんなで決める風土があるそうです。これは参加意識を高めることが目的であり、こうやって従業員みんなで決めることによりやりがいが全く変わってくるということでした。

ただ、ねぎしの社長も言っていましたが、「時間がかかることが一番のデメリット」だそうです。人に権限を委譲し、人を育てるのは1~2年ではできない、そうやって会社の風土や文化をつくっていくのは10年かかるとのことです。辛抱して良い風土をつくっていくという覚悟が必要ですね。

私が思うに、これは従業員を大事にする、従業員の満足度を重要視しているというメッセージにもなるのではないでしょうか。人が育つまで出店はしないという方針を明確に示すことで、結果的に社長の覚悟が従業員に伝わっているのでしょう。

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